徳原測量設計事務所

広島・東広島市で不動産売買時の境界確定・分筆・開発申請業務を行っています。ワンストップでお手伝いできます。お気軽にご相談ください。

Get In Touch

お問い合わせ

Follow Us

「最近の従業員は、何でもかんでもやらせちゃダメらしいよ」――そんな話、経営者仲間や採用担当者の方々から聞く機会が増えました。正直、「え、そうなの!?」って驚いた方もいるかもしれません。昔ながらの「会社の仕事はみんなでやるもの」「手が空いたら手伝うのが当たり前」という考え方でやってきた身としては、ちょっと戸惑いますよね。

でもこれ、実は今の時代に合わせた、従業員とのより良い関係を築くための、そして結果的に会社を強くするための大切な視点なんです。今回は、この「何でもかんでもやらせない」という考え方と、これからの採用・雇用で重要になるポイントについて、私なりの視点でお話ししたいと思います。


「何でもやらせない」がなぜ重要なのか?

「昔はね、新人が来たらまずは掃除から覚えさせたもんだよ」「手が空いたら、農作業でも手伝ってもらったな」――私もそんな時代を生きてきましたし、そこから得られる学びも確かにありました。でも、今の時代、特に若い世代の働き方に対する価値観は大きく変化しています。

彼らが求めているのは、「自分の仕事の明確化」と「自身の専門性への投資」です。

例えば、土地家屋調査士や測量士の仕事で考えてみましょう。「一生身につく技術」を求めて入社した人にとって、本業と全く関係のない会社の掃除や、ましてや農作業を「手が空いたから」という理由でやらせてしまうと、どう感じるでしょうか?

「あれ?私の仕事ってこれだっけ?」「せっかく専門性を磨きに来たのに、なんでこんなことを…」

そう、彼らにとっては「自分の時間と能力の無駄遣い」と感じてしまう可能性があるんです。会社側としては「これも社会勉強」「チームワークのため」という意図があったとしても、その意図が伝わらなければ、不満や不信感につながりかねません。


「ジョブディスクリプション」を明確にする意味

そこで重要になるのが、「ジョブディスクリプション(職務記述書)」です。

これは簡単に言えば、「このポジションの人は、どんな仕事をするのか」「何を求められるのか」を具体的に言語化したものです。採用活動の時点から、求人票に記載するのはもちろん、内定後や入社時にもしっかりと共有し、お互いの認識をすり合わせることが大切です。

「うちは中小企業だから、そんなかっちりしたものは…」と思うかもしれません。でも、これは会社の規模に関わらず、これからの採用には必須の考え方だと私は思っています。

ジョブディスクリプションを明確にすることで、こんなメリットが生まれます。

  • ミスマッチの防止: 求職者は「自分が何をするのか」を正確に理解した上で応募・入社できるため、「こんなはずじゃなかった」というギャップを減らせます。
  • モチベーションの向上: 自分の役割と責任がはっきりしているため、目標意識を持って仕事に取り組めます。余計な業務に時間を取られることもありません。
  • 評価の明確化: 「この仕事ができればOK」という基準が明確なので、評価もしやすくなります。従業員側も「何をすれば評価されるか」が分かります。
  • 生産性の向上: 全員が自分の役割に集中できるため、会社全体の生産性向上にもつながります。

もちろん、急な依頼やイレギュラー対応が全くないわけではありません。しかし、それは「なぜこの業務をお願いするのか」をきちんと説明し、納得してもらうことが大前提になります。


「ダメならやめてもらう」ことを伝えるということ

これもまた、耳が痛い話かもしれません。「入社してもらう前からそんなこと…」と躊躇する気持ちもよく分かります。しかし、これもまたお互いのためなんです。

「この仕事で求められるレベルはこれくらいです。もし一定期間で達成できなければ、継続は難しい可能性があります。」

このように入社前に明確に伝えることで、求職者側も「この会社は自分に合っているか」「求められるレベルに達することができるか」を真剣に考える機会になります。そして、会社側としても「言った・言わない」のトラブルを避け、採用後のリスクを軽減できます。

これは突き放す言葉ではなく、「お互いが気持ちよく、長く働ける場所かどうか」を事前に確認し合う、誠実な姿勢の表れだと捉えるべきです。


まとめ:時代に合わせた採用と雇用を

「何でもやらせない」「ジョブディスクリプションを明確に」「求めるレベルを伝える」――これらは一見、冷たく聞こえるかもしれません。しかし、これは決して従業員をぞんざいに扱うということではありません。

むしろ、従業員一人ひとりの専門性を尊重し、彼らが最大限に能力を発揮できる環境を会社が提供するという、現代的な働き方へのシフトなんです。

私達は「一生身につく技術がつく」「デスクワークと外での作業のバランスが良い」という明確な強みがあるなら、それを求職者に具体的に伝え、彼らが期待する働き方と合致するかを丁寧にすり合わせることで、きっと良い出会いが生まれるはずと信じます。

「うちの会社は、あなたの専門性と成長を本気で応援しますよ」

そんなメッセージを、明確なジョブディスクリプションと共に発信していくことが、これからの採用成功の鍵になるのではないでしょうか。

パワハラなども、結局能力が足りていないのに、給料を支払わなければいけないという上司や経営者の不満もあるのだと思います。

それ以外もあるかもしれませんが、、、

とにかく弊社では、独身はデスクワークの場合、昼職を出すということと、お菓子食べ放題を実施しています。

週に一度の農作業もパワハラがなくなる効果があると感じています。

では、また