良い本を読んだ。
幸せには3つのステージがあるらしい。
1つ目: Have-Do-Be
「〇〇があれば幸せ」という考え方。
例:
- あの車が欲しい。
- あのブランドの服が欲しい。
こういったものを手に入れれば幸せになれると思う。しかし、そのものを手に入れると、さらに別のものが欲しくなる。実際、物があるから幸せになるわけではないそうだ。
2つ目: Do-Have-Be
「〇〇をやれれば幸せ」という考え方。
例:
あるシェフは、毎日12時間フライパンを振っていた。彼は「独立すれば、もっと自由な時間が持てて幸せになれる」と考えた。そこで資金を借りて自分の飲食店をオープンした。
しかし、実際には借金返済のために、以前と同じく1日12時間働き続けている。雇われシェフとしての労働時間は変わらず、加えて借入金の返済や従業員の給与、仕入れの管理などに追われている。
彼は「自分の店を持てば幸せになれる」と思っていたが、実際には、借金のために仕事を辞めることすらできない。果たして彼は本当に幸せになったのだろうか?
3つ目: Be-Do-Have
「自分が満たされている状態になれば、幸せな状況を築ける」という考え方。
例えば、自分がすでに幸せな状態にある人が結婚すれば、良い家庭を持つことができる。つまり、まず自分自身が「幸せである状態(Be)」になることが重要で、その上で行動(Do)し、結果として幸せを手に入れる(Have)。
本には「何かをやれば幸せになれる」という考え方は幻想だと書かれていた。
例えば、仕事が忙しいから家族を後回しにする人がいる。
「あと3ヶ月で仕事が落ち着いたら、家族との時間が取れる」と言っても、その3ヶ月後にはまた仕事が忙しくなり、結局家族を後回しにすることが多い。
だからこそ、条件をつけずにまず自分が「その状態」になることが大切だと本には書かれていた。
著者のメンターの言葉
著者のメンターはこう問いかけたそうだ。
「君は自由にやりたいのか、それとも自由になりたいのか、どちらなのか?」
自由にやりたいのであれば、好きにやればいい。しかし、それでは本当の自由は得られない。
もし自由になりたいのであれば、好き勝手にやるのではなく、やるべきことをやる必要がある。たとえ嫌なことでも、やらなければならないことがある。ある意味で「不自由」を選択しなければならない。
しかし、それを続けることで、本当の自由が得られるのだと書かれていた。
含蓄のある言葉だった。