土地のポテンシャルを最大化する!ドローン計測から始める宅地分譲計画の全手順
「この広い土地、いったい何軒の家が建つのだろう?」
地主様や不動産開発業者様から寄せられるそんな疑問に、最新の土木設計はスピード感をもってお答えします。
今回は、ドローンを活用した最新の敷地調査から、区画割、そして気になる工事費の見積もりまでのプロセスをステップ形式で解説します。
STEP 1:ドローンによる敷地計測(現況把握)
まずは敵(地形)を知ることから始まります。かつては数人がかりで歩き回った広大な敷地も、今はドローンの出番です。
- 3次元データの取得: ドローンを飛ばし、空中写真から「点群データ」を作成します。これにより、高低差や隣接物との位置関係を数cm単位の精度で把握できます。
- 時短と安全性: 立ち入りが困難な傾斜地や草むらでも、上空から安全に、かつ短時間で計測が完了します。
ポイント: > ドローンを使う最大のメリットは、単なる「平面図」ではなく「3次元モデル」が手に入ること。これが後の土量計算(土をどれだけ削るか)の精度を劇的に高めます。
STEP 2:宅地の区画割(プランニング)
データが揃ったら、次は「パズル」の時間です。土地の形状を活かしながら、最も効率的な区画割を検討します。
- 法規制のチェック: 接道義務、道路幅員、用途地域による建ぺい率・容積率などを確認します。
- 道路を入れる: 奥まで家が建てられるよう、開発道路(新しい道)をどこに通すか決めます。
- 区画を区切る: 1区画あたりの面積を、その地域の需要に合わせて調整します(例:1区画40坪〜50坪など)。東広島市の場合は最低50坪からになります。
STEP 3:簡易図面の作成(見える化)
頭の中のイメージを、お客様に伝わる形にします。
- 平面図: 区画ごとの境界線と道路配置。
- 断面図: 土地の高低差をどう処理するか(擁壁が必要か、スロープでいけるか)を視覚化します。
この段階の図面は「ラフ」ではありますが、「いかに無駄なスペースを減らし、価値ある宅地を増やすか」という腕の見せ所が詰まっています。
STEP 4:工事費の見積もり(収支の要)
いくら良い区画ができても、工事費が高すぎては事業が成り立ちません。以下の項目を精密に計算します。
- 土工事: 山を削る、谷を埋める(切土・盛土)の費用。
- 擁壁工事: 高低差がある場合、崩れないための壁を作る費用。
- インフラ整備: 上下水道の引き込みや、側溝(排水)の設置。
- 舗装工事: 開発道路のアスファルト舗装。
設計士のつぶやき:
「土を外に捨てる(残土処分)」には結構なお金がかかります。現場内で土の量をプラスマイナスゼロにする「土量配分」が、コストダウンの鍵なんです。
ただ田んぼの土は表層はどうしても地盤沈下するため使えなく残土処分となります。
まとめ:データに基づいた「確かな一歩」を
ドローン計測を取り入れることで、以前よりも「早く、正確に、そして安く」事前のシミュレーションができるようになりました。
「なんとなく何区画取れそう」ではなく、「この勾配でこの擁壁を立てれば、確実に〇区画取れて、工事費はこれくらい」という明確なデータを持つことが、土地活用の成功への近道です。
なんなりとご相談ください